2021.07.01
お知らせ
ジェレミー・デラー個展を開催!
川上幸之介 研究室(倉敷芸術科学大学芸術学部)と、キュレーターの腰原慶子との共同で、英国のアーティスト、ジェレミー・デラー氏の個展を開催致します。
デラー氏は、英国のポピュラーカルチャーを題材とし、一見ユーモアに満ちた作品が多くみられます。しかし、「社会的な地理学者」、「アーキビスト」と評されるように、英国に留まらない社会における諸問題、特に権力構造の根深いパラドックスに問いを投げかけています。それらは政治的かつ、歴史的なエピソードを取り上げ、深遠に、ときに、ふざけたり、あるいはユーモラスなアプローチをとりながら展開されていきます。
同展での作品は、異なるアイデンティティーや歴史観を受け入れ、被写体に権限を持たせるため、映画製作者、ミュージシャン、レスラー、運転手、監督、子供たちとコラボレーションをおこないました。このような視野を取り入れることで、オルタナティブな実践やコミュニティをアートにより表象し、普遍的な日常は、歴史的な事実の延長であり、忘れられた日々でもあることを浮かび上がらせます。本プロジェクトでは、デラー氏の4つの作品を2週ごとに、それぞれ単独、またはペアで上映し、活動のさまざまな側面を紹介していきます。
ジェレミー・デラー(1966年ロンドン生まれ、ロンドン在住)は、コートールド・インスティテュートでは美術史とサセックス大学美術史学修士課程修了。2004年にターナー賞を受賞し、2010年には英国王立芸術(RSA)のアルバート・メダルを受賞、2013年にはヴェネツィア・ビエンナーレに英国代表。彼の作品はFNAC(パリ)、FRAC Nord-Pas-DeCalais、FRAC Pays de la Loire、FRAC Provence-Alpes-Côte d’Azur、MoMA, Musée des Arts Contemporains, Grand-Hornu、Tate Gallery、Victoria & Albert Museum(ロンドン)などにコレクションされています。
腰原慶子 Royal College of Art キューレーティング・コンテンポラリー・アート科(CCA)修了。Middlesbrough Institute of Modern Art(mima) にてキュラトリアル・フェロー、大和日英基金(ロンドンオフィス)勤務後、コマーシャルギャラリー(ロンドン)の立ち上げに関わる。展示史の考察の中で、国際展など文化外交としての現代アートの存在、美術に関するパブリックとカウンターパブリックの繋がりによる充実と弊害、アーカイブの可能性と問題定義について研究を進めています。
ジェレミー・デラー 個展
住所 KAG 〒710-0055 岡山県倉敷市阿知3丁目1−2
期間: 7月1日(木)〜8月27日(金)
キュレーターズ・トーク ゲスト: 腰原慶子 7/16金 18:00〜第一回 7月1日(木)〜7月15日(木)
「Documentary of We’re here because we’re here」2016年
第二回 7月16日(金)〜7月29日(木)
「So Many Ways To Hurt You (The Life And Times of Adrian Street) 」2010年
「English Magic」2013年
第三回 7月30日(金)〜8月12日(木)
「Documentary of We’re here because we’re here」2016年
「Everybody in The Place:An Incomplete History of Britain 1984-1992」2018年
第四回 8月13日(金)〜8月27日(金)
「Everybody in The Place:An Incomplete History of Britain 1984-1992」2018年
「English Magic」2013年開場日時 9:00-18:00 水曜 〜 土曜は24:00まで
7/10 土 、7/17 土 は18:00まで
休場日 日、8/21 土
観覧料 無料
アクセスJR倉敷駅徒歩3分
URL http://www.kuragei.com
協賛: 株式会社クラビズ、Courtesy the Artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow.©2020 KURABIZ, INC. All Rights Reserved.